子育て

二分の一成人式|大きな批判のある行事をどう考えていくか

子育て関連のあれこれ

 

2017年3月、我が家の長女は小4。
節目の行事である「二分の一成人式」が行われたので出席してきました。

世間では批判の声が多い行事ですが、個人の感想を残したいと思います。

小4の学年末懇談会は「二分の一成人式」

これまで噂では聞いてきた二分の一成人式です。

  • 二分の一成人式
  • 1/2成人式
  • ハーフ成人式

 

いろいろな言われ方をしますが、成人の半分=10歳の節目に、親にこれまでの感謝を伝えるという行事ですね。
どうでもいい話ですが、成人年齢が18歳になったら9歳でやるんでしょうか(。´・ω・)?

批判の声が多い行事である理由

長女が二年保育で入園してすぐのこと。
「母の日」に描くイラストが、「お母さんの顔」ではなく「大好きな人の顔」がテーマだったことを思い出しました。

今のご時世、幼稚園でもそういう配慮をしなければいけません。
二分の一成人式が批判される理由のひとつにもなっています。

 

家庭環境への配慮

  • 片親、再婚(ステップファミリー)、里親、養父母、施設など
  • 虐待など両親との関係がよくない
  • 10年を振り返った時に、当時の話がわからない、写真がない

 

必ずしも両親揃った家庭ばかりではありませんし、両親との関係が良好とも限りません。そういった子どもたちへの配慮です。
家庭環境の違いが、いじめの要因になることもあります。

 

強制的に「ありがとう」を言わせること

子どもたちの意思とは無関係に、公の場で「育ててくれてありがとう」などと言わせることへの批判です。
上述したような内容、例えば虐待などがあれば当然「ありがとう」などと言えません。言いたくないことももちろん理解できます。

学習指導要綱にはないようです。
「親を喜ばせる」「親を泣かせる」ためのイベントを、授業の中で取り上げる必要はあるのか?といった声もあります。

 

教師への負担

特に小学校の教師は、残業時間も多く激務だと言われていますね。
通常の授業に関することだけでも手一杯だと聞きますから、こういった行事での負担は大きいのではないでしょうか。

子どもたちへの配慮、保護者への配慮、とても大変だと思います。

表面的なことだけでも、これだけあります。
掘り下げていくとさらに難しい問題があることは、簡単に想像できることです。

長く続いている行事である理由

私たちアラフォー世代では耳にしませんが、少し若い世代だと経験された方も多いようです。
これだけ批判の声がありながら、続いているからには理由があります。

 

感謝の気持ちを伝えられる

「日頃なかなか言えない気持ちを、この機会に伝えられてよかった」と、純粋に思う子どもたちがいないわけではありません。

親より友達、少しずつ自分の世界を確立していく年頃になります。
コミュニケーションが難しくなってくる思春期の入り口、面と向かって言えない気持ちを伝える。
私自身は、これ自体を特に悪いことだとは思いません。

 

行事への取り組みから見られる成長

1年間の集大成、と先に書きました。
長女の小学校では、いくつかの係に分かれて取り組んできたようです。
司会進行係、呼び掛けを考える係、招待状を作る係、プレゼントを考える係、会場設営の係、などです。

4年生にもなれば、話し合いの中心は子どもたちです。
意見が合わなかったり、話し合いに参加しない子がいたり、160人もいれば1つの係でもそれなりの人数になります。

それをまとめて形にしていく、なかなか時間も根気もいることです。
無事に終えることができた時には、達成感が自信に繋がる子もいるでしょう。

私が見た二分の一成人式

学年全体での、感謝の気持ちを伝える呼び掛けを挟みながら、ひとりずつ将来の夢や目標を発表していきました。
とても現実的なものから、「夢」らしい大きなものまで、それぞれです。

素敵な笑顔で発表してくれる子どもたちが多くて、心が温かくなりました。
ご近所の子どもたちの成長も垣間見ることができて嬉しかったです。

 

長女の将来の目標

「言ったことを行動にうつす大人になります」

長女は小学校の先生になるのが夢ですが、ここでは言いませんでした。
とても長女らしいです。

歌の発表は2曲、4年生は二部合唱ですし歌声はとてもキレイです。
子どもの合唱に弱い私としては、音楽の授業でもとにかく感動してしまいます。
卒業式に向けて家でも歌っていましたから、何となく口ずさみながら聴きました。

 

親へのプレゼント

帰宅してから、直接お手紙を渡されました。
みんなが寝てからこっそり読んでほしいとのことだったので、暗いリビングで静かに開いて読みました。

長女からもらった手紙

お手紙に書かれていたのは、将来の目標と、感謝。
10年を振り返ってというほど大仰なものではありません。
「通塾させてくれてありがとう」とつい最近あったありがとうです。

直接言ってくれたのにね。

二分の一成人式を見て思ったこと

過剰な演出がなかったので言えることですが、私は悪くなかったと思っています。

もちろん「恵まれない家庭環境の子への配慮」となれば、上述したような内容を踏まえて、何手も先まで読んで気を配る必要があります。
三女のように内部障害や、発達障害などいわゆる「順調な発達」に属さない子どもたちもいます。

今回のように「○○な大人になります」という表現は、三女のように成人できるかわからない子ども、そして保護者にとっては時につらいものです。
どんなふうに生きていきたいかという志ならば、語れることがあるでしょう。

それを小4がどこまで理解できるのかという点もあります。

けれど、批判するのは簡単ですよね。
悪い面を削り取ろうとするあまりに、良い面まで削がれてしまいます。
「批判的な目で見る」ことで、まったく問題のなかったことを問題視してしまうこと、ありますよね?

それは子どもたちの問題ではなくなってしまいます。

これを「親のためのイベント」とまで言ってしまったら、極論ですが入学式・卒業式・運動会・学習発表会など。
みんな親に見せるため、親を泣かせるのためのイベントです。

もちろん「やってみてから考えよう」では、思慮が浅いと感じます。
逆に「何かあったら困るからやめよう」も、本末転倒な気がするのです。

啓蒙なのか感動ポルノなのか

障害者のことは、大人でも子どもでも関係なく、その頑張っている姿を「感動ポルノ」と揶揄されても取り上げます。
恵まれない家庭環境の子は、過剰なほどに守らないといけない。

「障害は不幸ではない」から取り上げるんですか?

啓蒙活動のひとつであるでしょうが、何だかおかしな世の中ですよね。
「恵まれない家庭環境の子=不幸」と決めつけているのは、一体誰なんでしょうか?
そのどこか過剰な世論こそが、差別を助長している気がしてならないのです。

難しいことは言いっこなしで、考えるきっかけになればいいという考え方もひとつだとは思っています。

 

最後になりますが、長女からもらったお手紙には小さなイラストが描かれていました。
手紙の内容に沿って、どうやら感謝の意を表しているようです。

長女からもらった手紙

ペユ……って何かと思ったら、ペコ。
最敬礼を通り越して、首が落ちてしまっている棒人間は姉ちゃんでしょうか?
絵心が相変わらず迷子です。

ABOUT ME
むっちー
三姉妹シングル母さん@北海道。 貝柱2年目(not 大黒柱、まだまだ頼りない世帯主) 直感で動くタイプのくせに、現実を見過ぎて足が止まるのはトシのせいか。 子どもたちは中学生・小学生・幼稚園児、毎日が体力勝負だけれど笑顔で楽しむスタイル。