いざという時に

平成30年北海道胆振東部地震|39時間半の停電を経験して

 

9月6日に発生した「平成30年北海道胆振東部地震」

最大震度は厚真町の震度7。

居住区では震度5強の揺れを観測したのち停電となり、復旧したのは9月7日18時45分頃のことでした。

札幌中心部から復旧し、我が家は少し遅くて39時間半かかっています。

>>>【日々のこと】平成30年北海道胆振東部地震。|はっちゃき娘ズplus☆

 

季節は秋、その割には暖かい日が続きました。

これがもしも真冬だったら?と想像しただけでゾッとすると、周囲の誰もが口にしました。

特にオール電化住宅にとって停電は死活問題、長期化しなかったことは幸いでした。

 

2011年3月11日に発生した「東日本大震災」から、7年半での出来事。

直接の被害を受けていないとはいえ、あれほどの大災害を報道で繰り返し見ておきながら「備えがまったく足りていなかった」というのが現状です。

  • 長時間の停電を経験して学んだこと
  • 今後の対策について考える

 

しっかりと振り返って、「もしも」「いつか」の備えをしておきませんか?

順を追ってひとつずつ確認していきますね。

 

長時間の停電を経験して学んだこと

停電は地震からほどなくして起こりました。

この時期の夜明けは5時頃、照明とテレビの消えた室内は真っ暗です。

冷蔵庫など一切の家電が止まったことで「音も光もない」状況ができあがり、それがさらなる恐怖へと繋がったように感じました。

 

当時は一戸建て暮らし、太陽光発電を設置したのは東日本大震災前のことで自立運転機能がついていませんでした。

標準でついている機能だと思い込んでいたんです。

太陽光発電で発生した直流電力を、家庭で利用できる交流電力へと変換する機能がパワーコンディショナーについていないとのこと。

停電時にはただのオブジェとなり果ててしまい、完全に役立たずでした。

 

停電してすぐにやったこと

階段下収納で使っているプッシュライトを非常灯にしました。

 

  • 通電火災に備えてブレーカーを落とす
  • 断水していないことを確認してトイレに行く
  • 断水に備えて浴槽と大きめの鍋に水を貯める
  • ひとまず冷蔵庫は開けない

 

飲み水に関してはウォーターサーバーを契約しているので、12リットル以上の備えがありました。

停電すると冷却機能はなくなりますが水は出ます。

利用しているのは「クリクラ

未開封での賞味期限は6ヶ月、配達日が近づいてくると確認メールが届くので希望の本数を入力して完了です。

「普段はやらないでほしいです」という前置きのあと、災害時の給水や汲み置きのために空になったボトルはキャップを外して使ってもいいと教えてもらいました。

 

買い出しについて

余分な現金を準備しておく必要性

外が少しずつ明るくなり始めた頃、ご近所からエンジン音が聞こえてきました。

停電中は信号が動いていません、ある程度安全に動ける時間になって買い物に出かける人が増えてきたんです。

元夫は一番近くのコンビニへと向かいました。地震から2時間弱、すでに飲み物とお菓子以外のものはほとんど売れていました。

退院したばかりで、多少は非常食の蓄え(残り物だけど)があったこと。

日用品もまとめ買いしたものが残っていて、おむつなども十分にあったこと。

庭で野菜が収穫できたこと。

たくさんの冷凍ごはんが保冷材の代わりとして役立ち、保冷機能が長く続いたことで冷たさをキープできたこと。

 

生活自体への不安は小さかったです。

 

数日なら困らない程度に備えはありました。

ただし停電は復旧までに1週間程度かかるかもしれない、とも言われていたんです。

 

停電中の会計は電卓での手計算。

支払いは現金のみという状態になりますし、もちろんATMも使えません。

現金での持ち合わせが必要です。

 

1日目(地震当日)はコンビニで、子どもたち用のジュースとお菓子を購入。

2日目は開店前のスーパーに30~40分ほど並んで、食料品と電池やカセットガスなどの日用品を購入してから、1時間半並んで3000円分のガソリンを入れました。

3日目も別のスーパーに開店1時間半前から並びました。

 

子どもたちに不安にさせないよう心がけて、最低限の買い物をしました。

必要なものを必要な分だけ、決して買い占めはしません。

 

背に腹は代えられない状況で必要に迫られての購入は、いつも以上に支出がかさみます。

普段はクレジットカード払いをしているガソリンも、現金払いです。

日頃余分な持ち合わせをしておらず、これがお給料日直前だったら買い物ができませんでした。

 

ガソリンを満タンにしておく必要性

車には、DVDプレイヤー用にシガーソケットからの電源がありました。

 

DVDを見られることはもちろん、スマホの充電ができますね。

電源が1口タイプのものを使っていますが、2口にすればよかったと感じていたところです。

USBポート(差し込み口)があると、もっとよかったです。

 

停電により、携帯電話の基地局は非常電源で動いていました。

停電から8~9時間経った頃から通信障害が出るようになり、受信しかできない状態になってしまったんです。

インターネットは見られませんでした。

災害時にはローカルラジオ局から発信される情報が本当に役立ち、そして支えになりました。カーラジオのおかげです。

  • 災害の情報
  • 開いているスーパーやガソリンスタンドの情報
  • スマホの充電ができる場所

 

車は冷暖房完備であることも含めて、緊急時の生活に必要な機能が備わっています。

我が家のガソリン残量は1メーター、周囲でも「使うことをためらった」という声は多く聞きました。

ガソリンは半分になったら給油するという心がけ、大切ですね。

 

あって役立ったもの

調理器具

一番に役立ったと感じたものは、東日本大震災のあとに準備したカセットコンロでした。

薄型で扱いやすく、とてもいい仕事をしてくれました。

カセットガスの買い置きは2本、長期化に備えて3本入りを1つ購入。

 

そして、いつも愛用している無加水鍋が炊飯・調理に最適!直火・IHそれぞれに対応しているので助かりました。

お鍋でごはんを炊くのはとても簡単です。

>>>白米|アイリスオーヤマ 無加水鍋オリジナルレシピ|無加水鍋|アイリスオーヤマ

 

みんなで使える遊び道具

札幌市内の小学校は2日間の臨時休校になりましたが、居住区では液状化や道路の陥没はなく、有感地震も少なかったんです。

暇を持て余した子どもたちが家の前に出ていました。

我が家では次女が、ご近所のお父さんと一緒に公園に行ったり、家の前でバドミントンやなわとびをして楽しむ姿が見られました。

 

家族では、ランタンの明かりを囲んでトランプをしました。

本当に些細なことなようで、子どもたちの精神的な負担を減らすために一役買ったのでは?と感じています。

便利に慣れ過ぎている子どもたちにとって、デジタル機器がまったく使えない状況はつらいものですよね。

長女
長女
本がたくさん読めたのはよかったけど、音楽を聴きたくてもyoutubeが見られない。
LINEも繋がらないから友達と連絡も取れない。
怖いことを思い出すから気分転換したいのに、スマホが使えないのつらい

怖い。 ※長女の心境をつづった記事です。

 

地震直後しばらくの間、お母さんから離れられなくなったお子さんの話を聞きました。

フラッシュバックは大きなストレスですね。

 

日用品

あって役立ったというよりは、困らずに済んだものです。

まとめ買いはネットスーパーで月1回、地震のあった6日はタイミングがよく在庫にまだ余裕がありました。

オムツっ子のいるご家庭は、オムツのストックも大切ですね!

 

なくて困ったもの

北海道の9月は「暖房を使わない季節」ではありません。

すでに朝1回はエアコン暖房を使う日があったので、今回は暖かい日が続いて本当に良かったです。

 

今回の停電中に「コレがなくて本当に困った」というものはありませんでした。

強いてあげるなら、2つ。

1つ目はランタンなどの簡易照明です。

我が家にあったのはプッシュライトのほか、百均で購入した懐中電灯、子どもたちが持っていた小さなLEDライトのみでした。

 

2つ目は電池、特に単2電池があるとよかったです。

単3電池は日常的に使いますが、単2電池は滅多に使わないので買い置きがありませんでした。

CDプレイヤーでラジオを聞くために必要だったので、準備しておく必要性を感じています。

 

今後の対策について考える

防寒対策で必要なもの

最初に述べたように、もしも真冬だったらまったく違う結果です。

一時期と比べると灯油も安くはありませんが、電気代が高騰している今は悪くない選択肢なんです。

とはいえ、気密性の高い住宅ではポータブルの灯油ストーブは「使わない方がいい」と言われています。

  • 排気の問題⇒一酸化炭素中毒
  • 窓や壁内部での結露

 

北海道の寒さは災害レベルなので背に腹は代えられません。

デメリットやリスクを理解した上で、使うかどうかはそれぞれの判断になるでしょうね。

 

車の暖房もそう長く使えるわけではなく、仮に避難所だって十分に暖かいとはいえないでしょう。

補助暖房としてのカセットガスストーブは持っていましたが、リビング全体すら暖めるだけの力はありません。

 

北海道なので、最低限の防寒グッズは持っています。

タンスの前後を入れ替える方式での衣替えなので、真逆の季節の衣類もすぐに出せるようになっています。

防寒グッズを持ってすぐに避難」ができない点については、考えておく必要があるでしょうか。

  • 真冬用のダウンジャケット・コート
  • スキーウェア
  • 手袋・マフラー・ネックウォーマー・レッグウォーマー
  • 耳あて・帽子
  • スノーブーツ
  • 毛布
  • 湯たんぽ
  • セーター
  • 裏起毛・厚手の衣類

 

購入しておく必要があると感じたのは、防寒用のアルミシート・貼るカイロです。

 

非常食について

よく使う日用品や、好きなレトルト食品は「ローリングストック」として備えておくといいでしょう。

備えて、古いものから消費して、使った分を買い足して、一定量をキープしておく在庫管理です。

休日のお昼ごはんや、我が家のように病児がいれば付き添い時の食事にもなります。

  • インスタントラーメン・カップラーメン
  • レトルトのカレー
  • インスタント味噌汁
  • パックごはん
  • 子ども用のふりかけ
  • 果物の缶詰・フルーツゼリー

 

 

今回は冷蔵庫の中に食べられるものがあったので、すぐに食べた方がいいものから順に消費していきました。

残念ながら廃棄になったのは、冷凍庫のスライドケースに保存しておいた葉野菜(大根やかぶの葉)を刻んだものとアイスくらいです。

 

冷凍ごはんを中心に保冷材代わりとなるものが詰まった庫内は、39時間半経っても多くの食材が凍ったまま。

冷凍室の冷気が回っていたことで、ジュースがぬるくなることさえありませんでした。

家庭菜園からも食材を調達できたので、むしろ食べ切れなくて困ってしまうほど。

 

 

真冬の場合、食材は雪に埋めて保存できるので問題ありません。

もちろん長期化した場合には3~4日で破綻しますし、自宅で過ごせることが前提なので避難所ではこうはいかないでしょう。

 

停電が終わったあとの冷蔵庫

冷蔵室は調味料が中心、入っている食材は3日目の買い出しを終えたあとのものです。

冷蔵庫内の写真

 

停電以降、新鮮凍結ルームは使っていません。

冷凍庫内の写真

 

新鮮凍結ルームを使わない代わりに、冷凍室は詰め込みます。

冷蔵庫はゆとりをもって、逆に冷凍庫はぎゅうぎゅう詰めの方が節電になります。

左下の冷凍ごはんを中心に、冷凍うどん、肉・魚という解凍に時間のかかるものが多めに入っています。

冷凍庫内の写真

 

野菜室は家庭菜園や、実家からもらった野菜が中心です。

野菜室内の写真

 

1週間まとめ買いをするので、肉・魚はすぐに冷凍することにしています。

取れすぎたきゅうりは漬物へと変身させて、漬け始めから1週間程度保存のきく状態にするのは有効です。

「その都度買い足し」が難しいので、まとめ買いが無駄にならない保存方法を考えなければいけませんね。

 

最後にまとめ

オール電化住宅を選んだ時、災害時に一番怖いのは停電だろうと思っていました。

実際に経験して、一番起こってほしくないのは断水と言い切れます。

ウエットティッシュや洗い流さなくていいシャンプーがあっても、衛生面に問題が生じてくるのは明らかですよね。

感染症などの原因にもなるでしょう。

 

そして何より運ぶのが大変、重いです。

マンションなど、直圧給水ではない建物だと停電と同時に断水となったと聞いています。

エレベーターは停止しているので、1階に共用の水栓があったとしても高層階の方は大仕事ですよね。

停電についてはとても勉強になりましたが、断水や冷暖房が必要な場合にはそれぞれ違う準備が必要です。

 

まずは、基本の防災グッズからしっかり準備しましょう。

防災セットは「自分に必要のないものも入っているんじゃない?」と思うかもしれません。ですが、何日も何週間も続いたとしたら?

その場になってみないと気づかない「必要なもの」って、ありますよね。

 

そして我が家にとっては、三女が毎日飲んでいる薬も切らすわけにはいきません。

 

地震からの1週間で、ご近所さんと情報のやり取りをしました。

スーパーの情報などを交換するだけでなく、優しい言葉もたくさんかけていただいてとても嬉しかったです。

防災グッズやお金は大切ですが、人との繋がりに助けられるのだと改めて感じます。

 

突然起こる自然災害から逃げることはできません。

地震に限らず、集中豪雨や台風で大きな被害を受ける地域もあります。

被災地の復興、被災されたみなさんが穏やかな生活を取り戻せること、切に願っています。

ABOUT ME
むっちー
北海道の三姉妹のお母ちゃん、シンママ1年目。 直感で動くタイプのくせに、現実見過ぎて足が止まるのはトシのせいか。 子供たちは中学生・小学生・幼稚園児、毎日が体力勝負だけれど笑顔で楽しむスタイル。